障害児の親のメンタルヘルス支援マニュアル : 子ども支援は親支援から

¥1,100 (税込)

障害児の親のメンタルヘルス支援マニュアル : 子ども支援は親支援から

版型
ページ数 149頁
定価 1,100(税込)
発行者 公益社団法人日本発達障害連盟
ISBN 9784902448085
カテゴリー:

説明

日本発達障害連盟(旧日本発達障害福祉連盟)は、知的障害をはじめとする発達障害のある人々とその家族の支援に関わる国内関係団体が相集って、1974年に結成されました。関係団体等と連携して、専門職や保護者を対象としたセミナーやシンポジウムの開催、「発達障害白書」の刊行をはじめとする出版活動、行政への提言・要請活動などに取り組む一方、JICA(国際協力機構)の委託事業として途上国の障害者福祉や教育の専門家研修を20年以上にわたって継続しています。
数百名におよぶこの世界各国からの研修終了者を対象としたフォローアップ事業として運営されているメーリングリスト上で、障害児の親のうつ状態についての議論が盛り上がり、ブラジル、コロンビア、マレーシア、タイからの研修終了者が集まって研究プロジェクトが実施されました。
このプロジェクトのサポートをした日本の研究者集団を中心として、我が国の障害児とその親の支援について、独立行政法人福祉医療機構「子育て支援基金」助成事業「障害児の親のメンタルヘルス研究 ― うつ状態の早期発見と家族支援 ―」が実施され、その成果として形を見たのが本マニュアルです。
本書では、当連盟の別の研究プロジェクトである「いま、発達障害児は増えているのか」の成果も踏まえ、特別支援教育対象児が増加している背景を探り、その支援ニーズを明らかにするところから出発しています。子どもたちに対しては、一定に整備された法体系のもとで医療的、福祉的、教育的支援が充実しつつありますが、そのような時代にあって再びその重要性が認識されているのが家族支援の視点です。
この研究の過程でいただいた多くのご家族や専門職の方々からのご協力に報いるためにも、子どものニーズ、家族のニーズを正しくとらえ、より適切な支援を構築するうえで本書が役立てば幸いです。

 

目次

はじめに

第1章 いま、発達障害は増えているのか — その実態と理由、新たなニーズを探る

目的/調査の方法・内容/担当委員会/結果

第2章 メンタルヘルスとは

メンタルヘルスの概念/精神的健康とは/メンタルヘルスとストレス/現代社会とメンタルヘルス/メンタルヘルスの促進

第3章 うつ病あるいはうつ状態への対処

うつ病とはなにか?/うつ病はどうして発症するのか/うつ病とうつ状態は区別がつかない — 気分障害とは?/その他の気分障害と関連する精神障害/うつ状態に気付くために/うつ状態が心配な親への専門職の態度と対応/不適切な養育(虐待)の背景にあるうつ状態/アルコール依存症とその背景にあるうつ病/拒食あるいは過食とその背景にあるうつ病/女性とうつ状態/うつ病の治療 — 休養が第一/うつ病を治療中の本人とその家族への配慮/うつ病への薬物療法の効果/注意すべき抗うつ薬の副作用

第4章 障害受容とメンタルヘルス

子どもの障害と保護者のストレス/専門的支援と保護者のメンタルヘルス/保護者の障害の認識と受容の過程/保護者のメンタルヘルスと支援のあり方

第5章 児童虐待と保護者のメンタルヘルス

児童虐待の現状/児童虐待への対応の基本/障害児と虐待/虐待対応時の保護者のメンタルヘルスへの配慮

第6章 メンタルヘルスとパーソナリティ

タイプA/パーソナリティ障害/援助する側の問題「燃え尽き症候群」

第7章 保護者自身の発達障害がメンタルヘルスに影響する
理解力に問題がある保護者/よく誤解する保護者/わかっていてもやれない保護者/まとめ

第8章 保護者のメンタルヘルスサポートを視野に入れた基本情報

基本情報とはなにか?/重要な基本情報

第9章 深刻さによる対応レベル

チームで対応/対応1 — 軽症(見守りレベル)/対応2 — 中等度(積極的介入レベル)/対応3 — 重度(即時の危機介入レベル)

第10章 他の保護者の役割と期待 — ピアカウンセリングという考え方

共感が持てる親同士の教えあい/プラスマイナス、両方の可能性/危機に立つ保護者会/お膳立てが必要な体験交流会/コミットメントされることへの拒否/知りたいこととピアカウンセリング/ペアレント・トレーニングでの工夫

Q&A 基礎知識へ

事例 対応の基本へ

おわりに

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索引