
本セミナーでは、自閉スペクトラム症(ASD)の成人期および子ども期における支援のあり方について深く掘り下げます。ASDの特性を持つ方々が直面する社会生活や職場での困難を背景に、それぞれの成長段階に応じた支援と課題解決の方法について、二人の専門家にお話をいただきます。
まず、成人期のASDに焦点を当て、梅永雄二先生より、ソフトスキルの重要性と支援のあり方をこれまでの経験談を交えて解説していただきます。ASDの生物学的特徴や障害特性を基に、暗黙のうちに学習できるとされるソフトスキル習得の難しさを具体例とともに掘り下げていただきます。
続いて、林大輔先生より、子ども期(学齢期・青年期)における個別支援の現状についてお話しいただきます。多様なタイプのASDが直面する困難な課題を乗り越え、自信を回復しながら特性にマッチした自立的な社会性を育むための取り組みを、自立課題の具体的なサンプルを交えて詳しく紹介していただきます。
本セミナーを通じて、参加者の皆様にはASDの支援に関する理解を深め、日常生活や職場、教育現場で活用できる知識を得る機会をご提供します。ぜひ一緒に学び、実践のヒントを見つけていただければ幸いです。
2025年度 発達障害の人の児童期から成年期への成長を支えるセミナーコーディネーター
(公社)日本発達障害連盟 常務理事 志賀利一



●成人期の自閉スペクトラム症におけるソフトスキルの重要性 知的障害の有無に関わらず、ソフトスキルが社会生活や職場での適応に大きく影響を与える点を、具体的な体験談を交えて紹介
●自閉スペクトラム症の障害特性とソフトスキル学習の課題 暗黙のルールや習慣に基づくソフトスキルの学習を苦手とする特性について解説
●ソフトスキル不要の環境を作る考え方 学習を補助するための環境調整や、ソフトスキル自体を不要とする支援アプローチを提案
●子ども期から直面する社会生活上の困難への対応 幼児期から学齢期、青年期まで成長の過程で直面する課題と、個別に合った支援方法の重要性を強調
●予防的な対応による困難の軽減 社会生活上の困難を事前に弱めるための予防的な支援策の必要性について
●自立的な社会性を育むための取り組みと実例紹介 自信を回復させつつ、特性に基づいた自立的な社会性を育む取り組みを、自立課題の具体的なサンプルとともに紹介

自閉スペクトラム症(ASD)の成人期および子ども期をテーマに、個々の特性に合わせたソフトスキル支援や自立支援の重要性を学びます。梅永雄二先生が成人期ASD者のソフトスキルの課題と支援を、林大輔先生が子ども期ASD者の自立課題や予防的支援を具体例と共に解説します。対話を通じた相互理解の価値や合理的配慮の実現方法を深く掘り下げ、社会で活躍するための実践的な知識を提供します。

自閉スペクトラム症(ASD)の特性に基づく支援方法の重要性についてお話します。成人期にはソフトスキル習得の課題や支援のアイデア、子ども期には個別支援や予防的対応の必要性について解説します。対話を通じた相互理解が合理的配慮を機能させる鍵であることを学び、特性を活かした自立的な社会性を育む実践例が持つ価値に気づくことが期待されます。

ASD特性を持つ方への合理的配慮の実践方法や、個別のニーズに応じた環境調整スキルを身につけ、相互理解を促進する対話の技術を習得を目指します。また、予防的対応による困難の軽減方法や、自立支援における適切な課題設定の知識を得ることで、現場でより効果的な支援を実施する能力が高まる事が期待できます。

本セミナーは、以下の2つの方法でご参加いただけます。申込時にご希望の参加形態をお選びください。
- 参集型(当日会場参加)
指定の日時に会場でご参加いただけます。登壇者とのQ&Aセッションも可能です。 - オンデマンド配信
セミナー終了後、録画データをオンデマンドでご視聴いただけます。ご自身の都合の良い時間に視聴が可能です。

日時 | 2025年7月26日(土)10:00~16:30 |
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会場 | 北とぴあ(東京都北区王子1 丁目11-1) 東京メトロ南北線 王子 5番出口 直結 京浜東北線 王子 北口 徒歩 2分 都電荒川線 王子駅前 徒歩 5分 |
定員 | 2日間 100名 ※ ご入金日により先着順になります。 |
参加対象者 | 発達障害医療、福祉、教育、行政関係、保護者 他 |
参加費 | 13,000円(準会員・ 賛助会員 11,700円 ) ※ 連盟構成団体の会員と、連盟賛助会員とは異なりますのでご注意ください。 ※ 準会員・賛助会員にご入会いただきますと10%割引が適用されます。(人数上限あり) |
主催 | 公益社団法人 日本発達障害連盟 |
- 参加される方の理由によるキャンセルにつきまして、ご入金後の払い戻しはできかねますので予めご了承ください。
- 2週間以内にご入金ください。ご入金が確認できない場合はキャンセルとさせていただきます。
- お申し込みの取り消しはできませんが、代理の方の出席は可能です。
- 会場内での撮影・録音についてはご遠慮いただいておりますので、ご了承ください。また、PC等の持ち込みにつきましても、タイプ音が他の参加者の迷惑になる場合がございますので、ご遠慮くださいますようお願いいたします。
- 準会員、賛助会員割引適用は、構成団体とは別になります。ご注意ください。



参加形式 | オンデマンド:セミナー終了1週間後にアクセス先をメールにてお届けします。公開より1か月間視聴可能です。 |
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会場 | 限定公開 |
定員 | 定員はございません。 オンデマンド配信はセミナーが終了した8月上旬頃に配信いたします。 一か月間の配信となります。 |
参加対象者 | 発達障害医療、福祉、教育、行政関係、保護者 他 |
参加費 | 13,000円(準会員・ 賛助会員 11,700円 ) ※ 連盟構成団体の会員と、連盟賛助会員とは異なりますのでご注意ください。 ※ 準会員・賛助会員にご入会いただきますと10%割引が適用されます。(人数上限あり) |
主催 | 公益社団法人 日本発達障害連盟 |
- 参加される方の理由によるキャンセルにつきまして、ご入金後の払い戻しは出来かねます
- 2週間以内にご入金ください。ご入金が確認できない場合はキャンセルとさせていただきます。
- 講義資料の無断共有はお止めください(SNSや他サイトへのアップロードは禁止)
- 講義の録音・録画の無断公開はお止めください
- 安定したインターネット環境でご視聴ください
- 質問がある場合は、下記問い合わせ先までご連絡ください
- 準会員、賛助会員割引適用は、構成団体とは別になります。ご注意ください。


※お申込はこちらの専用フォームにご入力ください。
- お申込みいただきますと、申込確認メールが届きます。そちらに入金の方法が記載されております。メールが届かない場合は事務局へお問い合わせください。
- ホームページ上でのご入金はできませんのでご了承ください。
- 参加費を添えてお申し込みください。


成人期の自閉スペクトラム症にとってソフトスキルがいかに重要であるかを知的障害の併存している人だけでなく、知的障害のない人まで含め、これまでの体験談を交えて紹介します。そして、自閉スペクトラム症の生物学的な特徴(障害特性)ゆえに、社会生活で必須のソフトスキルを暗黙のうちに学習することを苦手としている人に対して、学習を手助けするためのアイディアや環境調整によりそのソフトスキルを不要にする考え方を紹介します。


自閉スペクトラム症の人は幼児期から学齢期、そして青年期と成長する間に様々な社会生活上の困難さに直面することがあります。私たちはその都度一人一人に合った方法で困難さを乗り越える手助けが必要ですし、できれば事前に困難さを弱める予防的な対応も行っていきたいものです。自信を回復しながら、特性にマッチした自立的な社会性を育む取り組みについて、たくさんの自立課題のサンプルも含め紹介します。


近年、発達障害への理解が進む一方で、本人やご家族が抱える困難や不安は多岐にわたっています。特に、成長の過程における支援のあり方や、教育・就労・生活の各場面での環境づくりは、私たち社会全体の課題でもあります。
このミニシンポジウムでは、発達障害のある方の成長を支えるための実践的な取り組みや、最新の知見を共有し、参加者の皆さまと共に考える場を目指します。


梅永 雄二氏(うめなが ゆうじ)
- 早稲田大学 教育・総合科学学術院 教育心理学専修 教授
【略歴】
慶應義塾大学文学部社会・心理・教育学科卒業後、筑波大学大学院教育研究科障害児教育専攻修了。博士(教育学)を取得。障害者職業総合センター研究員、明星大学人文学部専任講師・助教授、宇都宮大学教育学部教授を経て、2015年より早稲田大学教授として活躍中。専門は発達障害臨床心理学、特別支援教育、職業リハビリテーション。
【書籍】
『教師、支援者、親のための境界知能の特性と支援がわかる本』(中央法規)
『発達障害の人の「就労支援」がわかる本』(講談社)
『自立をかなえる!〈特別支援教育〉ライフスキルトレーニングスタートブック』(明治図書出版)
『発達障害者の雇用支援ノート』(金剛出版)

教師、支援者、親のための 境界知能の人の特性と支援がわかる本: 子ども | 中央法規出版

林 大輔氏(はやし だいすけ)
- 社会福祉法人大府福祉会 たくと大府 施設長
【略歴】
林大輔氏は、自閉スペクトラム症(ASD)や知的障害を持つ方々への支援に長年携わり、特に個別支援や自立支援の実践において豊富な経験を有しています。施設長として、現場での支援活動を指導しながら、支援者向けの研修や講演活動も行っています
【書籍】
・知的障害・自閉症のある人への「行動障害支援に役立つアイディア集65例」.中央法規.(著)
・『自閉症・知的障害者支援に役立つ氷山モデル・ABC分析シートの書き方・活かし方』.中央法規.(著)
・『TEACCHプログラムに基づく 自閉症・知的障害児・者のための自立課題アイデア集 第2集 目的別に選べる102例』.中央法規.(著)
・『TEACCHプログラムに基づく 自閉症児・者のための自立課題アイデア集 身近な材料を活かす95例』.中央法規.(著)

知的障害・自閉症のある人への行動障害支援に役立つアイデア集65例: 福祉 | 中央法規出版

自閉症・知的障害者支援に役立つ氷山モデル・ABC分析シートの書き方・活かし方

TEACCHプログラムに基づく 自閉症児・者のための自立課題アイデア集 身近な材料を活かす95例

TEACCHプログラムに基づく 自閉症・知的障害児・者のための自立課題アイデア集 第2集 目的別に選べる102例

志賀利一氏(しが としかず)
- 公益社団法人 日本発達障害連盟 常務理事
- PDD サポートセンター グリーンフォレスト 理事長
- 国立のぞみの園 参事
【略歴】
1982 年 埼玉大学教育学部卒業
財)神奈川県児童医療福祉財団小児療育相談センター勤務
1995 年 社会福祉法人電機神奈川福祉センター勤務
2010 年 独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園勤務
2017 年 社会福祉法人横浜やまびこの里勤務 相談支援部長
(現在)
2024 年 NPO 法人PDD サポートセンターグリーンフォレスト 理事長
独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 参事他
【書籍】
林大輔著(2020):知的障害・自閉症のある人への「行動障害支援に役立つアイディア集65 例」.
中央法規.(監修)
市川宏伸編著(2019):知的・発達障害における福祉と医療の連携.金剛出版.(Ⅲ 第5 章 強度行
動障害を対象として2―障害福祉分野における強度行動障害者支援と医療―&Ⅳ 第1章 地域と
の連携を中心に―成人期の知的・発達障害者の健康管理―分担)
「新・見てわかるビジネスマナー集」企画編集委員会編著(2020):知的障害・発達障害のための新・
見てわかるビジネスマナー集.ジ・アース教育新社(編集委員:この本を活用するために・第1 章14、
15、第2 章分担)
「見てわかる意思決定と意思決定支援」編集企画プロジェクト編(2016):知的障害・発達障害の人た
ちのための見てわかる意思決定と意思決定支援:自分で決めるを学ぶ本.ジ・アース教育新社 (編
集委員:第1章・第5章分担)
中尾裕次(2015):知的障害・発達障害の人たちのための マンガ版ビジネスマナー集-鉄太就職物
語-.ジ・アース教育新社(企画・編集担当)
梅永雄二編著(2015):発達障害のある人の就労支援―ハンディシリーズ:発達障害支援・特別支援
教育ナビ―.金子書房.(第9 章障害福祉サービスにおける就労支援の制度と実際分担)
「見てわかる社会生活ガイド集」編集企画プロジェクト編(2013):知的障害・発達障害の人たちのため
の見てわかる社会生活ガイド集.ジ・アース教育新社 (編集委員:本書を活用する前に、各章分担)

知的障害や自閉症の人たちのための 見てわかるビジネスマナー集|ジアース教育新社

知的障害・自閉症のある人への行動障害支援に役立つアイデア集65例: 福祉 | 中央法規出版
内容
お申し込み方法
※お申込はこちらの専用フォームにご入力ください。
(上記の申込フォームと同じものです)
お問い合わせ先
名称 | 公益社団法人 日本発達障害連盟 セミナー担当 |
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所在地 | 〒114-0015 東京都北区中里1-9-10 パレドール六義園北 402号室 |
電話番号 | 03-5814-0391 |
FAX | 03-5814-0393 |