セミナー情報

2025年度 自閉症セミナー

国連で4月2日が「自閉症啓発デー」と定められてから、今年が18年目です。自閉症の正しい理解が少しずつ広がり、遺伝あるいは環境面の様々な研究成果も毎年報告されています。呼び名も、自閉スペクトラム症(ASD)が一般的になってきました。一方、知的障害を併存する自閉症の成人や児童を支える現場では、支援者や教師の偏った経験則を重視し、チームで統一した支援が提供できず、様々な行動障害を誘発してしまうことも少なくありません。一人ひとりの感覚や認知特性等を絶えず理解し続けること、個人因子としての障害特性を整理し必要となる環境調整を準備したうえで支援を提供し、繰り返し支援の結果から環境因子の効果を分析することが支援の標準であり、チームで学ぶべきコアスキルです。

本セミナーは、直接支援や教育に携わる個人の学びと同時に、実際の支援の現場で標準的な支援をどのように展開するかを演習を通して考えることを目的に企画しました。グループで議論する内容は、具体的な支援に基づいた気づきやチームで議論すべき視点です。チームで標準的な支援を提供し続けることが、共生社会の実現を目指す基本です。

全国で活躍する講師陣と一緒に2日間学びましょう。

2025年度自閉症セミナーコーディネーター
(公社)日本発達障害連盟 常務理事 志賀利一
(公社)日本発達障害連盟 理事 日詰正文

●障害者施策に関する国の調査・研究に幅広く携わり多様な分野で活躍してきた講師が、支援現場で得た豊富な経験と、幅広い知見をもとに講演。

●直接支援や教育に携わる個々の学びと同時に、実際の支援現場で標準的な支援をどのように展開するかを演習を通して考える。

●事例報告を用いたディスカッション。

事例1:コミュニケーションスキルの支援をするこで重度知的障害を併せ持つ自閉スペクトラム症の方が自身のライフステージの変化に適応されたケース。

事例2:記録を取ってご本人のニーズに合った支援につなげたケース。

事例3:力を合わせて支援を行うチーム作りで強度行動障害の方への変化をもたらしたケース)

①障害特性の理解 ②支援の手順書に基づく支援 ③日々の記録をとる事等を学びます。 なぜ特性を知る必要があるか?なぜ記録を取る必要があるのか?支援とは何か?について事例とグループディスカッションを通して理解を深めていきます。 また、コミュニケーションスキルの大切さや支援の構造化について学び、職場内での意見交換(議論)を繰り返すことでバランスを探ることの重要性を確認します。

同じ支援者である受講生の皆さんと、立場や事業所のことを共有しながら・・・改めて事業所の良さや強みを振り返る場とし、また同時に他事業所の強みも知り、それらを事業所に持ち帰って、より良い 支援現場に繋げるというきっかけを得る機会にもなります。

2022年度から続く大好評を頂いているPREP法等を用いたグループディスカッションを多く取入れた研修です。初めて受講する方も、以前受講された方も、新たな視点からの気づきや、発見を得る事ができます。事業所において円滑な支援を行う為の意見交換の手法を学ぶとともに、ディスカッションで得た事が明日からのより良い支援に繋がっていきます。

●どんな意見にもヒントや気づき、感動がたくさんありました。支援に対するモチベーションが上がりました。

●本人特性を知ることで、本人と支援者間でコミュニケーションの幅が広がり、お互いに笑顔のなれることに感動しました。

●利用者を知る、特性を知る、といった原点に戻ることができた。原点を意識して再度支援にあたろうと思えました。

●利用者さんの問題行動を否定するのではなく、何で問題行動を起こすのか、本人に寄り添っていくことが大切だと感じました。

●事例をみたときに自分の施設でも同様のことがあり、どのように行っていくのか、知ることができた。

その他のご感想はこちらから↓

日時2025年8月30日(土)10:00~16:00
から
2025年8月31日(日)10:00~15:30
会場北とぴあ(東京都北区王子1 丁目11-1)
東京メトロ南北線 王子 5番出口 直結
京浜東北線 王子 北口 徒歩 2分
都電荒川線 王子駅前 徒歩 5分
定員2日間 100名
※ ご入金日により先着順になります。
参加対象者発達障害医療、福祉、教育、行政関係、保護者 他
参加費17,500円(準会員・ 賛助会員 15,750円 )
※ 連盟構成団体の会員と、連盟賛助会員とは異なりますのでご注意ください。
※ 準会員・賛助会員にご入会いただきますと10%割引が適用されます。(人数上限あり)
主催公益社団法人 日本発達障害連盟

●参加される方の理由によるキャンセルにつきまして、ご入金後の払い戻しは出来かねますので、予めご了承ください。お申込みの取り消しはできませんが、代理の方の出席は可能です。

●2週間以内にご入金ください。ご入金が確認できない場合はキャンセルとさせていただきます。

●会場内での撮影・録音については、著作権の関係上ご遠慮ください。

●PC等の持ち込みにつきましてタイプ音が他の受講者の迷惑になる場合がございます。

講義中は使用できませんのでご了承ください。

●準会員、賛助会員割引適用は、構成団体とは別になります。ご注意ください。

  • お申込みいただきますと、申込確認メールが届きます。そちらに入金の方法が記載されております。メールが届かない場合は事務局へお問い合わせください。
  • ホームページ上でのご入金はできませんのでご了承ください。
  • 参加費を添えてお申し込みください。

※お申込はこちらの専用フォームにご入力ください。

志賀利一氏(しが としかず)

  • 公益社団法人 日本発達障害連盟 常務理事
  • PDD サポートセンター グリーンフォレスト 理事長
  • 国立のぞみの園 参事

【略歴】
1982 年 埼玉大学教育学部卒業
財)神奈川県児童医療福祉財団小児療育相談センター勤務
1995 年 社会福祉法人電機神奈川福祉センター勤務
2010 年 独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園勤務
2017 年 社会福祉法人横浜やまびこの里勤務 相談支援部長
(現在)
2024 年 NPO 法人PDD サポートセンターグリーンフォレスト 理事長
独立行政法人国立重度知的障害者総合施設のぞみの園 参事他


【書籍】
林大輔著(2020):知的障害・自閉症のある人への「行動障害支援に役立つアイディア集65 例」.
中央法規.(監修)
市川宏伸編著(2019):知的・発達障害における福祉と医療の連携.金剛出版.(Ⅲ 第5 章 強度行
動障害を対象として2―障害福祉分野における強度行動障害者支援と医療―&Ⅳ 第1章 地域と
の連携を中心に―成人期の知的・発達障害者の健康管理―分担)
「新・見てわかるビジネスマナー集」企画編集委員会編著(2020):知的障害・発達障害のための新・
見てわかるビジネスマナー集.ジ・アース教育新社(編集委員:この本を活用するために・第1 章14、
15、第2 章分担)
「見てわかる意思決定と意思決定支援」編集企画プロジェクト編(2016):知的障害・発達障害の人た
ちのための見てわかる意思決定と意思決定支援:自分で決めるを学ぶ本.ジ・アース教育新社 (編
集委員:第1章・第5章分担)
中尾裕次(2015):知的障害・発達障害の人たちのための マンガ版ビジネスマナー集-鉄太就職物
語-.ジ・アース教育新社(企画・編集担当)
梅永雄二編著(2015):発達障害のある人の就労支援―ハンディシリーズ:発達障害支援・特別支援
教育ナビ―.金子書房.(第9 章障害福祉サービスにおける就労支援の制度と実際分担)
「見てわかる社会生活ガイド集」編集企画プロジェクト編(2013):知的障害・発達障害の人たちのため
の見てわかる社会生活ガイド集.ジ・アース教育新社 (編集委員:本書を活用する前に、各章分担)

日詰 正文氏(ひづめ まさふみ)

  • 公益社団法人 日本発達障害連盟 理事
  • 独立行政法人 国立重度知的障害者総合施設のぞみの園総務企画局 研究部 部長

【略歴】
1988 年 金沢大学文学部行動科学科 卒業
1989 年 金沢大学教育学部特殊教育特別専攻科 卒業
1989 年~長野県精神保健福祉センター
2007 年~厚生労働省社会援護局障害保健福祉部
2011 年~長野県健康福祉部
2013 年~厚生労働省社会援護局障害保健福祉部
2018 年~国立重度知的障害者総合施設のぞみの園研究部


【書籍】
対話から始める 脱!強度行動障害 単行本 – (2022)(編集:分担)
臨床心理学第15 巻第5 号―福祉領域で働く心理職のスタンダード 雑誌 – (2015):(編集:分担)
ペアレント・メンター入門講座 発達障害の子どもをもつ親が行なう親支援 単行本(ソフトカバー) –
(2011)(分担)

縄岡好晴氏(なわおか こうせい)

明星大学 人文学部 福祉実践学科 准教授

【略歴】
千葉県発達障害者支援センターなどで、自閉症を中心とする発達障害児・者の療育指導、成人支
援(強度行動障害者に対する生活支援)、就労支援、相談支援等に従事。その後、大学にて社会福
祉士の養成及び自閉症者の社会参加に関する研究に携わる。
2020 年に大妻女子大学人間関係学部人間福祉学科助教、2022 年より現職。
専門は社会福祉学(障害学)。社会福祉士・精神保健福祉士・臨床発達心理士

【著書】気になる子のインクルーシブ教育・保育(中央法規)

種村祐太氏(たねむら ゆうた)

  • NPO法人 発達障害サポートセンターピュア 理事・統括マネジャー
  • 大阪PECSサークル代表
  • TEACCH研究会大阪支部運営委員等

【略歴】
・NPO 法人発達障害サポートセンターピュア 理事・統括マネジャー
・精神保健福祉士、自閉症スペクトラム支援士
・大阪教育大学特別支援教育養成課程卒業
・大学1回生の頃より、当法人で大学生スタッフとして働き始め、平成23年4月よりNP
O法人発達障害サポートセンターピュアに入社。現在は、法人内の「児童発達支援」「放課
後等デイサービス」「就労継続支援B型」「生活介護」「ショートステイ」「グループホーム」
など それぞれの部門の管理業務、東大阪市委託発達障害相談支援センターの相談支援業
務を行っている。また株式会社ピュアにおいて、研修コンサルタント事業で各法人や地域
などで、研修やコンサルテーションも行っている。
・その他:大阪PECS サークル代表。TEACCH 研究会大阪支部運営委員。東大阪市自立支
援協議会運営委員。大阪府強度行動障がい支援者養成研修基礎研修・実践研修講師。
強度行動障害支援者養成研修(指導者研修) ファシリテータ等

宮﨑義成氏(みやざき よしなり)

NPO法人あおぞら・発達障がい児者支援室 室長

【略歴】
東京学芸大学教育学部初等教育教員養成課程を卒業
東京学芸大学大学院教育学研究科学校心理専攻(修士課程)を修了
東京都立特別支援学校2校に教員として計6年間勤務
NPO 法人あおぞらに転職し今年度で6年目
現在は発達障がい児者支援室の室長及び生活介護事業所の支援員を兼務

内容

お申し込み方法

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(上記の申込フォームと同じものです)

お問い合わせ先

名称公益社団法人 日本発達障害連盟 セミナー担当
所在地〒114-0015
東京都北区中里1-9-10 パレドール六義園北 402号室
電話番号03-5814-0391
FAX03-5814-0393