2024年6月8日(土)9日(日)の2日間にわたり北とぴあにて参集型のセミナーとセミナー当日のオンライン配信、セミナーの動画を1か月視聴いただけるオンデマンドと3種類の参加方法をご用意し開催いたしました。
1日目は幼児期の発達支援の概論の後、臨床心理士の宮田理恵先生より心理療法を活かした支援の方法の講義、作業療法士佐々木寛子先生からは作業療法を使用しての支援への活用方法を伺い、その後話し合い活動を行いました。
2日目は1日目と同じく幼児期の発達支援についての概論と、発達支援と摂食指導についてを歯科医師の松澤先生に、小金井児童発達支援センターきらりセンター長の佐々木宣子先生より事業所で行っている支援についてご講義いただきました。
その後1日目と同様に話し合い活動を行い、他事業所の方の支援方法や両日を通して得られたものを活かした支援について小グループに分かれ会場参加、オンライン参加に分かれ活発に意見を交わされていました。
プログラム
1 日目:6月 8日(土)
◆幼児期の発達支援について① 西永堅氏 日本発達障害連盟理事 星槎大学副学長 日本ポーテージ協会副会長
◆発達支援における心理療臨床の視点 臨床心理士 宮田理恵氏 (特非)めぶき 児童発達支援Blossom
◆発達支援における作業療法の導入 作業療法士 佐々木寛子氏 発達障害特化型自費リハビリGREEN REBORN
◆講義の様子
2 日目:6月 9日(日)
◆幼児期の発達支援について② 橋本創一氏 東京学芸大学 特別支援教育・教育臨床サポートセンター教授 日本発達障害連盟理事◆発達支援と摂食指導 歯科医師 松澤直子氏 ニュータウンはぐくみ歯科副院長
◆事業所実践報告 社会福祉士 佐々木宣子氏 小金井市児童発達支援センターきらりセンター長
◆講義の様子
参加状況
参加者のみなさまの声
Q1.セミナーで受講した内容は事業所等に戻り実践できる内容でしたか?
- 筋肉の鍛え方、ビーズクッションの利用が活かせると思いました。
- ほめる>注意を意識することが大切と分かりました。
- 普段の支援のなかでだめなことをしてしまった場合はだめと伝えているのですが、その行動がなくなった・やらなくなったときにとてもほめてあげる、ということをやっているが忙しく不十分でしたが、目線を合わせるなどはすぐにできると思いました。
- 「~しない」などやってはいけないことを伝えるのではなく、することを具体的に支持する「テーブルの上に乗らないよ」→「テーブルの上からおりるよ」などと伝えようと思います。
- 危険な遊びをする子どもにいけないことだけを伝えるのではなく、他の遊びを提供する。
- 子ども一人ひとりに合わせた食事形態や食具選びが学べました。
- 寮内を走りだす、すごい勢いで壁にドンっと体当たりするお子さんに固有感覚が入るようにトランポリン遊びを取り入れたいと思いました。
- しっかりかんで食べてはいるけど、かむ回数が少ないお子さんが、しっかりすりつぶしもできているか確認して、かじり取の練習もするようにしたいと思いました。
- 個別支援計画の目標設定について学べました。
- 今まではスキンシップ遊びととらえていましたが、前庭覚や固有受容覚を意識してみたいと思います。
- 日々の連絡帳の書き方や面談のポイントが分かりました。
- 課題をどう分析して対応を考えていくのかの手だてが学べました。
- その子によってレベルが違うので、本人に合わせていくと様々なプログラムが思いうかんだ運動プログラムや注目してもらいたいレクの前に神経をやわらかくするトレーニングを取り入れて、より一層深く取り組んでもらおうと思いました。
- クラス分け、舌の動きの観察が参考になりました。
- 今担当しているお子さんの支援で行き詰っていることがたくさんありましたが、いろいろな人たちのアイディアをもらってためしてみたいことがたくさん出たので、自分だけで抱え込まず、周りにもっと相談しようと思いました。
Q2.今回のセミナーを受講する前と受講した後は何か意識で変わった点やこうしてみたいなど思った点などありますか?
- 自分やスタッフの知識不足、最新の知見からすると間違っている対応を続けてしまっていることがあるので知識のアップデートができました。
- 自分の職場での支援しかしらなかったため、いろいろな考えを持っている人が多いと知り、支援に正解がないんだと改めて感じました。
- 食形態の見直しをしおうと思います。(子ども一人一人に合わせて)
- 子どもへのほめ方を変えてみようと思います。
- 楽しく食べることをを意識して支援しようと思いました。
- 強度行動障害のお子さんの支援方法(放尿、他害、自傷、こだわり・・・など)を変えてみようと思います。
- 発達に様々な感覚が深く関係していることが良く分かりったので支援に活かしていこうと思います。
- 保護者との関係性のつくり方を見直そうと思います。
- 私事業所ではOTの配置がなかったので、PTとはまた違ったところでアプローチをしようと思いました。