会長挨拶
公益社団法人日本発達障害連盟の会長の小澤温(おざわあつし)です。金子健前会長(現、顧問)の後任として2021年6月の総会において選出されました。公益社団法人日本発達障害連盟の運営を長年にわたって執り行ってきた金子前会長の後任としては、たいへん経験の浅い者であり、能力的にも十分に対応できるかどうか不安はありますが、理事と会員の皆様のお力をお借りしながらできる限り日本発達障害連盟のこれからの活動の活性化に貢献していきたいと思っています。
日本発達障害連盟は、その前身となる組織が1974年10月に社団法人として設立され、2013年4月に公益社団法人日本発達障害連盟に移行しました。1974年の社団法人の設立は、1975年の第2回アジア精神遅滞会議(現、アジア知的障害会議)の東京での開催に備えて設立されたものです。そのため、日本発達障害連盟はアジア知的障害会議の参加国との情報交換、国際協力を当初から重要な目的としていた組織といえます。
現在、日本発達障害連盟の目的としては次の3点があります。
- 開発途上国の発達障害者支援に関する研究及び援助
- 諸外国との交流による国内の発達障害者支援の進展を図ること
- 国内の発達障害団体間の連携・調整を図り、ネットワークの構築を目指すこと
この3点の目的に沿って、各種の事業活動が行われています。
これらの活動を支えている会員は、全国手をつなぐ育成会連合会、全日本特別支援教育研究連盟、日本発達障害学会、日本知的障害者福祉協会の正会員4団体であり、これに加えて、個人および団体としての賛助会員です。正会員と賛助会員のご支援とご協力がなければ、日本発達障害連盟の活動はありませんので、心から感謝申し上げます。
このような歴史のある日本発達障害連盟ですが、現在、時代の大きな変化にあわせて、これまでの取り組みを見直す時期にきています。具体的には、新たな時代にふさわしい国際協力のあり方、国際的な情報発信と国内における情報発信のあり方などさまざまな点を検討しなければいけないと考えています。そのためには、これまで以上に、正会員と賛助会員の皆様のご支援とご協力が必要になります。特に、日本発達障害連盟の活動の趣旨に賛同してその活動を支えたいと考えている方がいましたら、ぜひ賛助会員になっていただきますようよろしくお願い申し上げます。
令和3年7月吉日